My Back Pages
Ah, but I was so much older then, I'm younger than that now.
龍谷山でゴルフ場に迷い込む
ワタシの座右の書「秩父奥武蔵・伝説たわむれ紀行」にこういう一節がある。
"久し振りに、八高線の毛呂駅から阿諏訪の龍谷山に登って驚いた。阿諏訪一区の集落に入るとすぐ大きな雷電神社入口の標木があり、立派な石の鳥居もあるが、登ってゆくと登山路は中断されて、近代的なゴルフ場に飛び出してしまう。信仰の山、龍谷山はゴルフ場の中に、申訳けにぽつんとその頂上だけが残されているのである。いくらなんでもこれでは山好きな都会人の感傷かもしれないが、一抹のさみしさを感じないわけにはいかない。"
先週、鎌北湖から下った後に阿諏訪地区にここから行けるのかな、と気になっていたので調べてみたらこういうふうに書かれていたのだ。う〜ん、気になる気になる。というわけで、2週連続、宿谷線から回ってきた。
久保下橋はこんなふうな板張りなので盛大に音が鳴る。だからいつもガタゴト橋と呼んでいるのだ。
日高に向かっていく方がなんだか気が楽なのもあるけれど、頃合いな宿谷線の緩斜面が好きだ。特にここは少し先まで見通せて、道自体、大きな龍が休んでるみたいに見えないだろうか? ワタシは密かに"龍の背"と呼んで悦に入っている。
先週より少し紅をさしたような鎌北湖畔。
この後、エーデルワイスゴルフクラブの小山をトンネルで抜け、阿諏訪地区へ。ルート図には載せていないが、まずは、阿諏訪川沿いに左に折れてまだ行ったことのない獅子ヶ滝方面に向かった。細い道を少しずつ登って行く。民家がけっこう高い位置にあるのが印象的だ。小さな神社のところで分岐していたので、枯れ葉を集めていたおじいさんに道を尋ねる。進行方向にもう少し登ってみたが、結局滝には出会えなかった。道から少し入らないといけないようだね。林道・阿諏訪線もほどなく舗装が途切れたので、来た道を戻る。
参考リンク:
滝めぐり・埼玉「獅子ヶ滝」
そして今日の本題、先の記述のゴルフ場の中にあるという龍谷山を確認したい。鶴ヶ島ゴルフ倶楽部の中を通れるかどうかわからないが、地図を見る分には行けるかも知れない... 青丸から入って、赤丸から出られるか?
雷電神社への道は細くてわかりづらいが、道路脇を左に入ると参道の石柱が見えてくる。かなりな勾配で先も見えないので、自転車を押して登るとゴルフ場側面の柵が見えてきた。本の通りに、参道がゴルフ場の柵で遮られているのである。入る人はかんぬきをうんうんかんぬん... と書いてはあるが、ここ開けて入る勇気はちょっとなぁ、と躊躇しているところに、カートに乗ったキャディのおばちゃんたちが通りかかった。『ここ、通れるの?』『通れるわよ、でもゴルフボールに気をつけてね〜!』と明るい声。そか、関係者がそう言うならと、思い切ってかんぬきを外し、中に入った。
うわ〜、別世界だ。なんでこんなところがこんなに開けてるんだよ〜。違和感バリバリである。ゴルファーからすると、ロードバイクにヘルメットのこちらが異分子なわけで、皆一様にギョッとした目で不審そうにワタシを見る。こりゃこんなトコロに長居は無用だ。雷電神社はあきらめて、さっさと向こう側に抜けてしまおう、と動き出す。しかし、箱庭のようなゴルフ場の中だけに、カート道の作りは細くものすごい傾斜で、とても自転車に乗ったままは無理。クリートが滑らないようにそろそろ登ったり降りたり。それでなくとも目立つのに、クリートのガチガチ音が響く響く。なんとか向こう側の出口が見えてきたが、本当に抜けられるのかどうかは行ってみないとわかならい。不安だ... 何番ホールか知らないが、打ちおろしのティーグラウンドの下の小径をそっとカチカチ、何とか出口まで来られた。幸いカギはかかっておらずホッとするが、こちらは普段あまり開閉していないようで、カンヌキが錆びてて固い固い。キイキイキイキイでかい音をたてながら鉄棒を回し回し、何十分にも感じられる数十秒を経てやっと現世に戻れた。
現世と思わず書いたが、ゴルフ場の中はほんとに雲の上の世界のようだった。地元のシンボルとも言える名山の中腹を潰し、鎮守の森への参道を塞いでまで、ここに作る必要がどこにあったのだろうと本当に不思議だ。山を切り開き、元々の自然を押さえつけてキレイなグリーンを維持する労力・資金を思うと、途方に暮れる。いつも走ってるあたり一体の地図を載せておくので見てみてほしい。薄緑のエリアは全てゴルフ場。ホントにこんなにたくさんゴルフ場って必要なの?
そんなワケで、中にいる間全く人心地がしなかったので、写真が撮れてなく申し訳ない。いや、なんかね、ホントに変な感じだった。あんなトコロでプレーしてるとさぞかしエラくなったように勘違いしてしまうんじゃないかなぁ。いや、クルマで来てラウンドしてまたクルマで都会に帰ってしまうなら何も感じないのかもしれないね。
プリズナーNo.6 という英国の古いテレビドラマをご存知だろうか? 囚われの身の主人公 No.6 になった気分だったよ、ホントに... あ〜、疲れた。
お墓の間の細道を下って、滝ノ入線に続く道に出、ようやく正気に戻るが、右のクリートが、ん、入らない? あれ? シューズを脱いでみると、薄くなったクリートの先端が内側に折れ曲がってしまっていた。無理な固い坂道をさんざん歩いたせいで壊れてしまったようだ。あ〜萎える...
ま、滝ノ入線は大した勾配ではないので、予定通り登るか。と気を取り直すものの、越生を回って帰る間じゅう、思い切り踏み込めず、妙な心地を引きずったままアパートに帰ったのだった。
今回のルートは、ゴルフ場を無理矢理横切って、不条理感覚を味わってみたい人しか真似しないように。獅子ヶ滝への寄り道を除いて以下の通り。
でも、雷電神社へはぜひとも一度登ってみなくてはならないな。その時は、普通のシューズも持って行こう。
参考リンク:
竜ヶ谷山城 竜谷山城 要害山 毛呂要害 中世城館 城跡 城址 埼玉 武蔵
毛呂山城 竜ヶ谷城 斎藤美濃守館 村田和泉守館 毛呂城 毛呂氏館
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 龍谷山でゴルフ場に迷い込む
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://galapagos-factory.com/mt/mt-tb.cgi/488



ag :
斬新な冒険をされましたね...
けっきょく、“龍谷山”は
“ぽつんと頂上が残されている”
たたずまいなのでしょうか。
なんともせつない気持ちになりますね
2009年11月12日 19:33
のじ :
>けっきょく、“龍谷山”は“ぽつんと頂上が残されている”たたずまい
でしたね...
ふだん、例えば、梨花ゴルフ場なんかを見下ろしながら走る時には「あ〜キレイだなぁ」と思うこともあるのですが、山に登りながら突然ゴルフ場の敷地に入っちゃったので、違和感がもう...
この感じは、普通にゴルフをするためにその場に行っても絶対にわからないと思います。何と言うか、すごい“不自然さ”を全身が感じ取るんです。
2009年11月12日 20:30