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Ah, but I was so much older then, I'm younger than that now.
霧の日光連山を巡る〜夏の最後の日
週末の土日、日光に行ってきた。早朝4時半、HIRAMATSU氏に拾ってもらい荒川を越え、T氏宅でキャンピングカーに乗り換え、東北自動車道へ。道は空いていて、8時過ぎには日光の町に着いた。
今日は、Tommasini Tecno x 2、Casati x1 の3台。HIRAMATASU氏の Casatiにはウチで眠っていたレコードハブ、カンパ・バルセロナのチューブラーを履いてもらった。
ルート図はこうだ。
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実際のスタート、ゴール地点は違ったが、こんなプロフィールマップも用意した。
ここのところ自宅の引越しと業務の多忙を理由に怠けっぱなしだったのでちょっと不安。秋山郷から3週間、ローラーどころか自転車にまったく乗らない日々が続いていたのだが、身体は正直だ。5分もしない間にケツが痛くなってきた。ほとんどの地点で平坦に見えてもじわりじわりと上っているのでキツイ。いろは坂も経験者みんなが言うように大した勾配ではないのだが、すぐ乳酸が溜まり、太腿が自分の思うように上がらない。天候がもうひとつ冴えないのも心配だ。ポツポツ来たりやんだり、日陰の路面は少し濡れている。
いろは坂を登り切り、トンネルを抜けて下ると、中禅寺湖のほとりに出た。
しばらくは湖畔の平坦路。少し登りかけると橋の上から竜頭の滝を望めるポイントがあった。
光徳手前の売店でソフトクリームを補給。この後、コーンを上に抜こうとして失敗、このソフトは地に落ちることとなった。うぇ〜ん... でも、目の前で見ていた男の子の方が泣きそうな顔をしていたな。
奥鬼怒林道は車輌通行止めになっていたが、なぜか何台かクルマとすれ違う。軽井沢や那須の高原の別荘地のような涼しげでステキな道。山王峠までゆるゆると3キロほど登った後の下りはかなりの悪路で注意が必要だった。そんなに寒くはないのに、心拍が上がらないのか、手の指先、足のつま先が冷える。
下り終えて鬼怒川沿いの蕎麦屋で昼食。この時は一転晴れ渡って、暑いくらいの陽気になっていた。ちょっと固い"ちたけ"というキノコと茄子が入った熱い出汁に冷たいそばをくぐらせる"ちたけざる"をいただく。なかなかイケました。
川俣湖沿いの道は適度の上り下りといい感じに左右に振られるサーキット感覚で、走りやすく楽しかった。湖を橋で渡る箇所もいくつかあり、目にもあざやか。紅葉時は見事だろうな。
そして今日のメイン、霧降高原への登りが始まった。まずは大笹牧場まで6キロほど。何度かキツイ箇所があるが、全体的には平均した登坂路。だが、今日の自分は全く足が回らず、2人に遅れてばかりで迷惑をかける。大笹牧場で合流。ここには売店や施設がたくさんあってびっくりするほど観光客が集まっていた。さぁ、最後の登りだ。「写真撮りながらゆっくり行くから」ともう先に言い訳をしてしまう自分が情けない...
左右に雄大な牧草地が広がる素晴らしい景色。牛ものんびりしてて居心地が良さそうだ。登っても登っても牧場が続く。道も広くキレイ。あともうちょっと、あともうちょっととがんばるが、なかなか頂上に着かず、プロフィールマップのほとんど誤差のような角度に望みをかけたりしてしまう。霧降高原とは良く言ったもので、本当に霧に包まれてしまい、六方沢橋では全く回りが見えなかった。ここは晴れていると絶景なのだそうだ。
最後に10数キロ下って、日光の町に帰って来た。温泉に浸かった後は、キャンプ場でジンギスカン。羊の肉にキャンティが合う合う! それにしても、キャンピングカーは便利だな〜。執事殿ありがと〜!
今度は、霧降高原を逆に登って、今市の旧道側を走ってみたいな。一度輪行してみようかな?
というわけで、HIRAMATSU氏、白髭の執事殿、今回も大変お世話になりました。八ヶ岳でもまたよろしくお願いします!
今年はお盆休みがなかったので、この日がボクにとって夏の最後の日。クリストファー・ロビン、寂しいよ〜
華麗なるカレラ
先日の草津〜秋山郷の時、ciao氏が乗ってこられたカレラのことを記しておかなければならない。
以前、このフレーム欲しいよな〜とつぶやいた数日後、佐渡で初めてお会いした彼に「実は持っているんですよ〜」と告げられた時はビックリした。その時の我々の装備には、ホイールを始め共通点が多く(サドル高までいっしょだったが、体型は全く違う、ガクッ)、『おお、同志よ』と彼は迷惑だろうが、ワタシは勝手に思っていて、そのマシンがついにベールを脱いだのだった。
ステムはグランモ、キャプッチ93年の実車も確かそうだった。サドルは Sintesi。
誇らしげな No. 1 のエンブレム
ウェアまで、Carrera Tassoni と完璧なコスプレ状態の ciao氏
状態は良くないが、このマシンは比較的近いかな
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中古のCARRERA TASSONI レプリカ
一度、彼の地元である名古屋方面も走ってみたいな、食べ物ウマイしね〜。そん時は付き合ってね、ciao氏!
参考リンク:Wikipedia「マルコ・パンターニ」
BAR GOLDBERG でヤナーチェクを語る
先週、神保町の丸香を訪ねると盆休みで、仕方なく「まつや」まで足を伸ばすも行列ができてて入れず、裏の「薮」も文字通り"薮入り"で、名も知らぬうどんやで無念を啜ったことは Twitterに書いたが、その翌日もまたおなじような目に遭った。
旧友Sと、懐かしき渋谷の Boylstonで待ち合わせたのだが、なんとニューオルリンズにもウ〜ララボンッ! らしきものがあるらしく"夏期休暇のお知らせ"がぶら下がっており、やむなく、駅前の天狗で"杉蔵"の杯を重ねることとなった。いや、でもこの樽酒はけっこうイケルので、冴えない話題ながらもそれなりに楽しい時を過ごしたのだった。
しかし、その後、ジャズを聴きながら飲もうぜと、百軒店を目指したのだが、いやいや道玄坂の変貌していることと言ったらビックリだ。もちろん地形は変わるべくもないのだが、坂を登り始めたとたん、客引きのオンパレード! カタコトの真っ赤なミニスカネエちゃんに耳元に息を吹きかけられながら数十メートル歩く羽目になろうとは。こないだ神田駅前のキャバ嬢群にも驚いたが、その比ではない。バブル期には「ザ・プライム」などができて、少し上品な雰囲気に変わろうとしていたのに、元々の色町のパワーに押し返されて、ハチャメチャにギラギラな原色ネオンと生々しくも空々しい嬌声の渦に覆い尽くされた感じである。
果たして、目的の店も夏休みだった。はぁ... 我々がかつて毎晩のように訪れた「呑呑呑」も想い出の彼方(おじさん、健在だろうか?)、途方に暮れながら、円山町ホテル街の丘を越える。東急本店側は多少まだマシだが、なんか疲れてしまった。『今日はもう帰ろうよ』と声をかけたところ、『ココどう?』と路地の中をSが指差す。お、看板に「BAR GOLDBERG」とある。アールデコ調の書体とバロックな店名に若干違和感があるが、入ってみようか。
ブラック基調の小さな店内には無調なジャズピアノが流れていた。カウンターに並んで座る。やれやれ、やっと羽を休められた。右側に先客がひとり。グラッパを頼んで、『この店はゴールドバーグ、それともゴールドベルク?』と聞くと、1人で切り盛りしているらしき若いバーテンダーが『ゴールドベルクです』『やっぱりグールド?』『はい』『新盤、旧盤?』『新しい方ですね』『あれが出たのは、ボクが大学を卒業した年なんだよ』...
先客の方は、ボクより少し上か、もしかしたら同年代だと思うが、やはりバーテンダーと音楽の話をしている。ここはホントにこういう店なんだな〜。昨日からずっとツイてなかったが、落下しながら闇雲に手を伸ばして辛うじてつかまったのは、けっこうステキな止まり木だったのかもしれない。
自分の趣味ではないが、BGMとしての無調の音楽というのはあり得るんだなぁ、という隣人と若マスターの話に乱入し、人間の耳の進化(退化?)や吉松隆へのオマージュで混ぜ返す。そして、どんどん気持ちが良くなって、勝手に自分のペースに持って行き、好きな音楽の話をしまくる。スンマセン...
フォーレの良さ、モーツァルトがわからなかった話(マスター曰く『今のワタシがそうです』)、シベリウスの節度、パーセル節、シューマンの謝肉祭をめぐるバーのBGMはかくあるべしといった話... マスターがまだ30そこそこと若いのをいいことに、知ったかぶりのオンパレード(ホント、スンマセン...)。また別のグラッパをもらう。何とも華やかでステキなお酒だ。
電車の時間が迫り、名残惜しいがみんなで名刺を交換し、慎み深いワタシの隣人が近所の某有名ホールの方だとその時知った。『あそこで観たイェヌーファは最高でした!』と言うと、『えぇ〜、ヤナーチェク好きなの?』『もう偏愛してます』『ボクはねぇ、ブルノでヤナーチェク・フェスティバルに参加したことがあるんだよ』『えぇえ〜、うらやましい〜』とまたまた話が盛り上がり、小一時間経過。マスターは、ヤナーチェク未体験ということで、BGMにぴったりなピアノ曲を何曲かご紹介。もう全く話が尽きないのであった。
『駅に向かって走れ、S!』『間に合わなかったら電話しろ!』ワタシはもうあきらめた。この店に3本あるグラッパのうち、透明な瓶の中に薬草がゆらめく最後の1本をぜひ飲んでみたいのだ。1人残ってその神がかった甘露を舐め舐めもう1時間。イロイロとツイてなかった週末だったが、最後に良い夜が待っていたね。はい、では歩いて帰りましょう、ふぅ〜
1時過ぎでもまだまだ人がいる駅前のスクランブル交差点を通り、宮益坂から青山通り、外苑前〜神宮球場、信濃町から曙橋を経由して歩いて帰った。最初は眠くて、ビルの脇で何度か寝ちゃおうかと思ったが、歩いているうちにだんだん目が醒めてきた。神宮球場の脇の回廊は真っ暗で恐かったな〜。
昔と違って、なかなか渋谷方面に趣く機会はないが、これでひとつ動機ができたな。幸せな出会いに乾杯! 今度訪れた時は、"草かげの小径にて"がかかってるといいな〜
夏合宿に暖炉であたたまる
"やっぱ行きます!" 深夜1時、iPhoneのSMSが着信した。HIRAMATSU氏だった。昨日、あまりに救いのない天気予報に不参加を決めた彼に、あれから何が起こったのだろう。あぁ、でももう少し眠らないと、まだ片付かない引越しの段ボールの山影を見上げながら、ソファにもう一度沈み込んだ。
3時のアラームでふらつく身体を起こし、湯船につかる。細い窓から見える空は暗く、重い空気に星は見えない。あ〜、これは走るのは無理そうだな、モチベーションは上がらない。でも温泉旅行だと思えば楽しいものだよ、と気を取り直して、急いで荷物をチェックし、akm2氏のお迎えを待つ。
「おはようございます」「はははは」、akm2氏も空を指差して苦笑い。フォレスターに荷物を入れ出発。関越に入る頃、フロントグラスには水滴が着き始めた。2人ともまったく走る気分になれない。高速道路も空いていて、サービスエリアに入るタイミングも失い、あっという間に渋川伊香保インターに着いてしまった。山が近づくにつれますます曇天は深さを増していく。
お腹が空いたが、朝早過ぎてどこも開いてない。う〜ん困ったな、最悪コンビニめしだねぇ、と話していたら、"営業中"の看板が! 助かったぁ〜、朝からちょっとヘビーなくらいの蕎麦定食にありつくことができた。
草津・道の駅に8時過ぎに到着。小雨がパラついているというのに、先に着いたみんなは自転車を組み上げ、ジャージ姿になろうとしている。え、走るの、マジで...? う〜、やっぱりそうか、でもみんなで走り出しちゃうと、翌日どんな土砂降りでも自転車で帰ってこなくちゃならなくなるよ、やめようよ〜、というネガティブなワタシ。そこに、akm2氏から助け舟。「疲れているのでワタシが2台目のサポートカーを担当しましょう。明日雨でも、クルマが2台あれば、なんとか積んで帰れますよ」。akm2氏のホトケのようなご好意に報いるためには、出走せねばなるまい、よし走ろう。本降りになったらやめればいいじゃないか! 気持ちは決まった。
ルートはこうだ。
温泉街の外周からツール・ド・草津のコースに向かい、山道に入る。肌寒いくらいの涼しさで、雨さえなければ、絶好のコンディションだ。若者ふたりが飛び出して行き、途中から霧に包まれながらワタシと執事殿があとを追う。最後はちぎれてしまったがまずは白根山まで10数キロ登り、少し休憩して渋峠、国道日本最高地点だ。意外なことに結局ここまで雨はほとんど降らず、山を越えた長野県側は霧もなく見通しが利いた。
蓮池まで一気の下り。怖れていたウェットコンディションにはならずホッと一息。奥志賀に向けて戻るように右に折れると3本トンネルが続く。路面が濡れている上、傾斜もあるので恐くてつらい。サポートカーにしんがりを務めてもらえるのが本当にありがたい場面だ。
ホテルやロッジが並ぶあたりを過ぎ、奥志賀林道に入り、去年と同じ場所でお昼にする。今年もワタシは冷やし中華だ。この時など、一瞬青空さえ見えていたのだから、我々の日頃の行いの良さには目を見張るものがあるなぁ。
栄村に入ると、ゆったりとしたアップダウンを繰り返しながら、谷底の切明温泉に向けて降りて行く。去年は暑さに参ったが、今年はボトルの水もまだ残っているほどで、大きなダメージもなく目的地までたどり着くことができた。みんなで乾杯をしているとポツリポツリと来始めた。いや〜、ホントにみんなどこまで善人ぞろいなんだい?
河原の温泉掘りを楽しんでいると、どんどん雨が強くなってきた。でもいいもんね〜、もう自転車乗ってないし、お風呂でハダカだし。野趣あふれかえる中、ほろ酔い気分でみな童心に帰り、バカ騒ぎ。2時間以上つかっていたと思うが、一向に雨がやむ気配もなく、警戒警報のようなサイレンが遠く聞こえてきたのをシオに、引き上げる。
この後、施設内の露天風呂、内湯にもハシゴし、温泉三昧。そして、山菜尽くしの夕食。鮎を頭からかぶりつきながら地酒で追いかけ、口の中で混ぜ、飲み干す快感。
疲れで眠いが、まだ9時と早い。となりのCIAO氏とHIRAMATSU氏をコンコン! もうちょっと飲もうよ! フロントにさっきの冷えた地酒とワインを買いに行き、なんだかんだあれやこれやとオダを上げ、クダを巻く楽しい時間が過ぎていく。
明くる朝。ちょうどこの日、栄村を一周するイベントの開催日で、そこに出場するとおぼしき宿泊客も我々も、食堂のテレビの天気予報に一喜一憂。果たして、食事を終える頃、雨が強くなり始めた。今日はさすがにみんな出走をあきらめ、2台のクルマに自転車を詰め込み、別の温泉に。着いたのは、サビというか○ンコっていうか、まぁとにかくこんな赤湯温泉。話題のために一度は入っておきたいが、もう一度行きたいかと言われると、口を閉ざすかも。
そしてまた、山の天気はくるくる変わり、風呂上がりにくつろいでいると、どんどん空が明るくなってきた。するとやはり、鬼執事殿から「走るぞ!」との命が下る。あ〜、マジすか... ワタシゃもうすっかり気持ちが折れておりやすよ... みなさんでどうぞ〜、てな気分である。しかし、昨日の昼食ポイントまでクルマで戻り、みんながバイクを組み始めると、う〜やっぱり走る! となってしまった。
この後も、天気は二転三転。例のトンネル3本立ての直前の雨脚で、ワタシは危険回避のため(恐いんだもん)リタイアしたのだが、残る3人は厳しい渋峠への登り返しを見事に完走した。特に、HIRAMATSU氏は格段の進化を遂げており、スイスイと先行していたCIAO氏をいつしか捉え、見事、県境ゴールを制したのだった。
少し遅くなったが、昼食はここ渋峠のレストハウスでいただくことにする。ワタシはカレー。ちょっと冷えるので、暖炉の脇に座らせてもらい、コーヒー片手に食後もしばしくつろいだ。どうして気が変わったの? とHIRAMATSU氏に聞いてみたら、「夜、お酒飲んでるうちにネガティブな気持ちがどんどん消えて行ったんですよ、ホントに来て良かった」と一言。一同、炎に手をかざしながら静かにうなずく。
下りは助手席で写真を撮りつつ、じっくりと景色を楽しんだ。草津の山並みよ、また来るからな!
ご参加のみなさん、サポートに専念していただいた執事殿の奥様、akm2氏に深く感謝。次回を楽しみに!
昨年の記録はこちら:
夏合宿 2008「草津〜秋山郷」1日目
夏合宿 2008「草津〜秋山郷」2日目
追記:あ、そうそう、去年見た雪渓のゲートは今年はなかったよ...


